スタンドミキサーを梱包する

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  輸入家電のキッチンエイド社のスタンドミキサーの修理を請け負っています。

 今日は、修理が終わって、ご返送するときの梱包の様子を紹介します。

 こちらのスタンドミキサーはアメリカ製らしく非常に重厚で頑丈そうですが、一部、操作レバーなど繊細な部分もあり、梱包には、ちょっと気を使うところがあります。

 このミキサーは、様々な作業ができるのですが、小麦粉を捏ねてパン生地を作るのが主な使命のようです。修理後の動作確認では、機械に負荷を掛けるため、実際に小麦粉を捏ねて見ています。

 梱包で気を使うのは、レバー部分など弱いとことが他の荷物に当たらないように、箱の中で機械をしっかり固定するところです。購入時の発泡スチロールの梱包材が一緒に届く場合は良いのですが、ない場合は作る必要があります。

 足元は非常に丈夫に作られていますが、頭の部分が箱の中で動かないように、ダンボールを加工して、固定部材をつくります。

 

ヘッド部の固定部材

 ダンボールをヘッドの形にくり抜いて、箱の中で動かないようにしています。使うダンボールはエコのため、さまざまな荷物が届いたときのを使いまわしています。

 くり抜いたところが、切っただけだと弱いので、折り曲げて強化しています。

ダンボールをくり抜く

 ダンボールの中央付近に木の形の切込みを入れて、内側に織り込むことで、ヘッドがハマる部分と折り返して強化する部分を作っています。

 くり抜いた上の部分は、ダンボールの天井と距離を取って、上からの攻撃を防ぐために重要です。これがないと、鋭い荷物が上部にぶつかったり、開梱のときにカッターを使われたりしたときに本体がダメージを受けます。

ヘッド部を固定部材で抑える
緩衝材を詰める

 空いている隙間にエアキャップシートやプチプチなどの緩衝材を詰めます。エコのため、お預かり品を送って頂いたときに詰めて頂いたものを使うときもあるし、ネットで購入したときに入ってきた部材を使うこともあります。

 ダンボールは100サイズを使っていますが、1個だとフタが閉まらないので、2個使って重ねています。これで、3mmのダンボールでも、ヨコ部分は2重になるので、丈夫になると思います。

箱を2個使って120サイズの箱を作る
周りをテープで止めて絞める

 周りをテープで止めて締めれば完成です。

 ここで、テープは2個のダンボールを貼り付けるのではなく、外側のダンボールを絞めるのが目的です。これにより、摩擦でずれなくなります。一応つなぎ目を覆っているのは、隙間からゴミなどが入るのを防ぐためです。

精密機器ラベルを貼って完成

 最後に、宛先ラベルと、精密機器ラベルを貼って完成です。

 精密機器ラベルは、ヤマトの配送担当の人に、内容が精密機器であることを知らせるためのものですが、これで、より丁寧に扱ってもらえ、無事に元の持ち主さんのところにお届けできます。ヤマトのドライバーさんいつもありがとう!!

 余談ですが、動作確認で使った小麦粉の生地について、

 有意義に使ってはいるのですが、やはり食べ物なので、そのまま捨てるのは忍びないと思いまして、動作確認の前に、塩やバター、ドライイーストなどを加えまして、動作確認が終わったら、焼いて食べています。